住宅ローンの賢い借り方・返し方を
「自己資金」「借り入れ先」「金利タイプ」「返済計画」の4つの要素に分け、
それぞれのポイントを分かりやすく解説します。
今後、長ければ何十年もの付き合いになる住宅ローン。返済計画の立て方一つで、時には返済総額に何百万円という差が出てくることもあります。
■ 何年での完済がベストか1年単位で検討を
住宅ローンの返済期間を考える際、「25年返済だと月々の返済額がキツいなぁ」「そうね、30年にする?」なんてやりとりをしていませんか?
ローンは、1年でも早く返すことが、金利を減らす大原則。返済期間は1年単位で決められるのですから、25年の次は26年で考えるべきです。「キリのいい期間で」なんて考える必要はまったくありません。ご家族のライフプランを立てた上で、予算と月々の返済額を考慮すれば、「何年で完済するのがベストなのか」見えてくるはずです。
■ お得な繰上返済にも2つのタイプが
繰上返済とは、元金部分を予定より早く返して、先々に発生するはずだった利息をカットするお得な返済方法。繰上返済には、返済期間を短くする「期間短縮型」と、返済期間はそのままで月々の返済額を減らす「返済額軽減型」があります。どちらもお得なことに変わりありませんが、期間短縮型のほうが、より多くの利息をカットできます。ただし、ある程度の蓄えは手元に残しておく「ゆとりある繰上返済」をおすすめします。
■ 拡充された「住宅ローン減税」
消費税が8%に引き上げられた平成26年4月から、控除対象額が拡充されました。控除額は所得や住宅ローン残高により異なります。なお、所得税で控除しきれない場合は、住民税からも一部控除可能です。制度を利用するためには、初年度に確定申告をする必要があります。
また、消費増税による負担軽減を主な目的として、収入に応じて給付金が支給される「すまい給付金」制度が新設されました。
1 | 返済期間は1年単位で考え、少しでも早く完済すべし! |
2 | 繰上返済をするなら「返済額軽減型」より「期間短縮型」のほうがお得! |
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